やっぱりWorldCupはいいものだ。

スタッフ:Libero  更新日:2010年6月30日 10:09


画像:(C) FIFA/FIFA via Getty Images

終わっちゃいましたね、WorldCup。

大会前の4連敗を考えると、6/29という日をワクワクしながら、
緊張しながら迎える事ができたことを、まずは本当に日本代表の選手たちに感謝しないと。

思い起こせば岡田監督が就任した際の会見で、目標を「ベスト4」と宣言した時、
多くのサッカーファンや評論家はこぞって「無理だ。」「ありえない。」と連呼していました。
少なからずサッカーをかじった私ももちろん、 「でかくでたなぁ。」と思いつつも、
国の代表監督がベスト4を目標にするなんて言っちゃだめやんかと、
嘘でも何でもいいから「優勝します。」くらい言わないとと思ったものです。
出るからには優勝する。そのためにアジア予選を勝ち抜いて、本戦へ向かうわけですから、
日本を代表するだけではなく、アジアの代表でもあるわけですから、
そのアジア代表が「ベスト4で」なんて言っちゃだめでしょと。

ファンもファンで、マスコミや様々なネガティブな情報に振り回されて
「日本の代表監督がベスト4を目指すなんて言っちゃったよ。恥ずかしいね!」
みたいな空気の中でそれが当然になってしまい、
大会前の大不振を追い風にして一斉に大ブーイング。
「優勝する国は?」と聞かれれば決まって「ブラジル」だとか「スペイン」だとか「アルゼンチン」だとか。
おいおい、自国の代表も参加してるの知ってる?と聞きたかったくらい。
中国の人、イランの人、サウジアラビアの人、その他大勢のアジアの人や、
アジア以外でも数多くのサッカーファンは、自国の代表がその大舞台で躍動する瞬間を
観る事もできない中、幸せにも、日本人は自国がその舞台に立てるとわかっていながら
日本を「その他」扱いにするのかわかりませんでした。
日本がそこに「参加」するのではなく、戦いに行くのだから、
日本人であれば、それがたとえ本心でなくとも、「優勝する国は?」と聞かれたら
即答で「日本!」と答えないと。ね。


さて、大会前はそんな悲しい日本代表でしたが、
いざふたを開けてみると、なんと強くたくましいことか!

カメルーン
オランダ
デンマーク
日本

この4チームの中に、たとえ日本ではなく、オーストラリアが入ったとしても、
決して楽に勝ち進めるグループではありませんし、
僕は勝ち抜けを「オランダとデンマーク」と予想したことでしょう。

そんな強豪ひしめくグループの中で、日本は勝ち点4の得失点差抜けではなく、
あろうことか2勝!勝ち点6でのグループ通過を果たしたのです。

前回大会の決勝カードのイタリアとフランスが突破できなかった
グループリーグを、しかも上記のおぞましい対戦相手の中、
日本は堂々の2位通過!勝ち点6ですよ!

しかも、大会前に予想されていた「うまくいけば」みたいな試合内容ではなく、
90分間片時もブラウン管から目が離せない、そんなシーソーゲームをものにして。
3戦目のデンマーク戦なんて、だめ押しの3点目が入ったことをいいことに、
それまでの日本代表戦ではつきものだったはずの「まだわからない。」がどっかにふっとんで、
「次はどこかな、パラグアイか。」なんて、既に決勝Tのイメージで頭がいっぱい。
それほどまでに、僕らに安心感と自信を与えてくれるすばらしい躍動を見せる選手達。

しかし惜しくも昨日の決勝T一回戦、PKで破れてしまい日本のWorldCupは幕を閉じました。

対戦相手のパラグアイも、南米の強豪と言われながら未だにベスト8に進んだ事さえ
なかったわけですから。今回はそのパラグアイに「順等」に歴史が回ってきたということ。
延長も含め、120分という恐ろしく長い時間の中、死力を尽くして、
肩で息をしながらも相手へ向かっていく闘争心と集中力。

自分に置き換えてみると、ほんとに恐ろしいことです。

駒野のPKがバーに当たった時、それがまさにWorldCupのハードルのような気がして、
募る不安をかき消さんがためにありとあらゆる神様にお願い申し上げたのですが、
どうにもならず。

結果的に、岡田監督の掲げた目標「ベスト4」には到達できませんでしたが、
どうでしょう、「ベスト4」は無理な目標でしょうか?ありえない目標でしょうか?

僕は目標をあくまで「優勝」としてもなんら恥ずかしくない内容、結果だったと思っています。
なぜなら、ベスト8をかけた昨日の敗戦がこれほどまでに悔しく、
たらればの妄想が頭から離れないのですから。

ベスト8はもう手が届く。そうすればベスト4も遠くない。
昨日日本中が感じた悔しさが集まって大きな固まりとなり、4年後、8年後と続く
WorldCupに向けて、日本サッカーがどんどん成長することをものすごく楽しみにしています。


とにかく今は、4試合もの死闘を必死に戦ってきた選手の皆さん、
それを影で支えていたスタッフの皆さんに大きな拍手を送りたいと思います。
そして日本中からの大バッシングの中、重責を最後まで全うし、
日本だけでなく世界をも驚かせた「名将」岡田監督。
本当にお疲れ様でした。
そして本当にありがとうございました。

あなた達は僕の、そして日本の誇りです。


なお、まだまだWorldCupは終わっていません。
WorldCupが終わっても日本にはJリーグもあります。
いつの日か、日本人がWorldCupを最終日(決勝戦)まで緊張感を持って楽しめる日が来るように、
今回の盛り上がりを、今回で終わらせないためにも、
日本サッカー界自体に注目が集まればいいのに。なんていちサッカーファンの僕は願ってます。


あ、福岡にはアビスパ福岡もあるんだしね!!